昨年は2年の神戸勤務を終えて名古屋に戻ってきたのですが、名古屋地区の列車はそこそこ撮ってたので保存車両巡りをしてました。
という事で今日も保存車両です。

aa001

2020年8月14日 揖斐川町で撮影
前回の記事1枚目、大垣付近で樽見鉄道を撮影した後、そのまま北上に谷汲駅へやって来ました。
名鉄の谷汲線終点であった谷汲駅。
割と綺麗な外観の駅舎。
この駅舎、建て替えて5年後に廃線となった可哀そうな建物。
2001年に廃線してから気が付けば今年で20年が経過しました。

aa002
駅の中に入るとまるで現役のような佇まい。
訪れたのが朝の7時半だったので、もう少ししたら改札横のシャッターが開くのではないかという気持ちになりました。

aa003
駅舎内の掲示物。
こういうのを見ると「あー、ここは駅じゃなくて博物館なのか」って思ってしまいます。
実際の車両の横に解説を置いてないのは案外珍しいのでは?

aa004
当時の運賃表。
現在の谷汲地区の鉄道は樽見鉄道のみとなっており、岐阜に行こうとした場合大垣経由となるため、若干遠回りになってしまいます。
黒野乗り換えだとは思いますが、岐阜まで最短で行けるという事で重宝されていたのではないでしょうか。

aa005
ホームにやって来ました。
駅舎から少し下がった位置にホームが設置されています。
現在は憩いの場として機能しているのか、大量の椅子が設置されています。

aa006
朝日に照らされるモ755とモ514の2両。
それにしてもここのホーム、広いです。

aa007
モ514。
美濃電気軌道のセミボ510形として1926年に登場。
モ510形に改称されたのちに名古屋鉄道へ編入されています。
登場時は鉄道線で走っていましたが美濃町線へ転属。
のちに揖斐線~岐阜市内線直通運用に抜擢。
後継車登場後も生き残り、岐阜市内線全廃の2005年まで約80年間現役で活躍しました。

aa008
同形と言えば特徴的なこの丸窓。
特徴的な車体構造をより引き立てます。
岐阜市内線の車両は車体幅が狭い印象が強いですが、同形は1+2列の転換クロスシートが採用されており、冷房が無いことを除けば快適だったのではないでしょうか。

aa009 - コピー
続いてモ755。
デセホ750形電車として1928年に登場。
鉄道線用の車両ですが、車体長は14メートルとなっています。
この時代の車両は短い車両が多いのでしょうか?

aa010
運転台回り。現役当時のまま保存されているようですね。

登場以降は名鉄の本線系統で活躍。
その中でも同車は国鉄の客車列車に連結して高山まで行ったとか…
途中モ750形に改称され、1948年の本線系統の昇圧以降、600V仕様の同形は支線系統へ転用。
1973年から同車は揖斐線系統に投入され、2001年に揖斐線黒野-本揖斐間、谷汲線全線の廃線に伴い70年を超える現役時代に終止符が打たれました。

aa011
車内。
整理券発券機、そこ邪魔じゃね?

多くの改造が施されたとは言えど、100歳近い車両が残っているのは素直に凄いと思います。
レトロな車内ですね~
早朝に訪れたので閑散としていましたが、ヘッドライトの点灯や車内の公開などもしているようなので、機会があればまた訪れたいものです。

aa012
岐阜側の途切れた線路。
丁度木陰になっていた為、線路が無いのが分かりづらい状況でした。
もう少し待ってたら向こうからゆっくり列車が来るのでは?

私は一度も見ることの出来なかった岐阜市内線及び各支線。
少しだけ、その断片を見ることが出来ました。


いいね!の代わりにクリックお願いします。

鉄道コム
にほんブログ村 写真ブログ 鉄道風景写真へにほんブログ村 鉄道ブログへ

Photo / Kagoshimajin All Rights Reserved